じゃぁまたね ユキ

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    2010年4月4日石川橋の満開の花見で

    およそ20年ぶりの再会を果たす




    2016年3月21日名古屋東病院レスパイト




    2019年12月25日自宅にて

    この日ユキは、自宅で大好きだったクリスマスを迎えました。

    とても細く小さな手はこちらに横たわり

    ときおりなにかを言いたげな黒く大きな瞳を見開いて私を通り過ぎては戻っては。

    両手で包み込んで話しかける私の声は聞こえていたと信じつつ。

    私は念じるように壊れそうなユキの手を精一杯の温もりで包み込みました。

    ユキと会う1時間はいつも会えなかった数年分の思いを込めたものです。

    二人の合間を通り抜ける人工呼吸器の音が、規則正しく時を刻み、ユキの肺を動かしています。

    いつのまにかその小さな手のひらに頬をうずめる自分がいました。
    置いていかないでほしい。心が叫びました。

    なぜか、なぜなのか。慰められ癒されるのはいつも私の方だからです。


    4日後、ユキ最後の礼拝が今年最後の礼拝となりました。

    翌朝、信頼するヘルパーからのメールは落ち着いた小康状態の報せで始まり、すぐに急変したメールの報せへと転じた30日。

    来月には1日違いの誕生日を待つ事なく

    多くのファミリーに見守られて静かにその身体から離れていきました。

     

    「苦しまずに逝きました」 その日、立ち会えなかった私を支えようとするヘルパーからの言葉が

     

    頭の中を真っ直ぐに貫いていました。数分の間に何年かの時が流れたようでした…

     

    彼女たちのサポートはユキの生涯の全てを語ります。ユキの生涯を証しする代弁者です。

    もっと交流するべきだったと今更悔やむ者です。

    いつもユキに会うたびにつぶさにユキのこれまでの生活の様子をお話しくださった天津さん、栗本さん、地部さん、岡本さん・・・

    まるでこれまでの私の不在を埋め合わせるかのように…感謝に耐えません。

    お名前も覚えることなくお会いした方、お会いしたことのない方々にも

    心から感謝を申し上げるとともに主の大いなる祝福を祈ります。



    私を最後まで繋ぎ留めてくれたユキは、私の最愛の妹であり、教師であり、天使でした。

    時を支配なさる主の御手にユキは委ねられました。

    初めであり終わりであられる万軍の主が永遠に共にいてくださいますように。






    2019年12月30日


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