その空の色

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    1944年昭和19年
    昭和東南海地震がこの地方を襲った。
    戦時終焉の真っ只中であったこともあり被害の実情の多くは軍情報統制により記録があまり多くはない。軍需工場が甚大な被害を受けたからだ。それでも残っている観測記録からはわかったことがある。東日本大震災とほぼ発生時刻が同じだということだ。
    御前崎を襲った第1波は地震発生40分後の14時27分。その後第2波、第3波、4波と続く。津波前にはあの大海の御前崎の海水が5分間海底を露わにして黒ずんでいたという。紀伊半島では最大9mという記録もある。
    陽だまりの中にまだ寒さが残る物寂しい黄ばんだ空を仰ぐと、改めて3月11日の記憶が蘇る。昭和19年の震災もこの日の震災も同じような空の色をしていたのかもしれない。自分の身に起きる事を何も想像できない。この空の色は地上の我々を相手にはしていないのだろう。


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